運動初心者の方はやっぱりウォーキング!
施術後、患者さんにはセルフケアの方法をお伝えしているのですが、
その際に、「何か運動した方がいいと思うけど、何をしたらいいですか?」
と質問される事がよくあります。
いつも私が一番にお勧めするのは「ウォーキング」です!
「今さらウォーキング?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、やはりウォーキングが基本中の基本だと私は考えます。
「けど、ウォーキングってあんまり効果的な感じがしないし・・・。」
「他の運動の方がいいんじゃないの?」
という方に、私がウォーキングをお勧めする理由と、効果を上げるウォーキングの方法をここで説明します。
ウォーキングをお勧めする理由
1.怪我のリスクが少ない
「運動を始めよう!」と思い立った方、特に「ダイエット目的」の場合、「ジョギング」をする方が多いのではないでしょうか?
確かにウォーキングより消費カロリーは大きいし、手っ取り早く効果が期待出来そうな感じはします。
しかし、全く運動をしていなかった方がいきなりジョギングをすると、怪我・故障をされる方が非常に多いです。
それは、「正しいフォームで走る」のは意外に難しいからです。
それまで体を動かしていなかった方が正しくないフォームで走ると、関節や筋肉に大きな負荷が掛かり、足首や膝、股関節や腰に痛みが出ます。
健康の為に走り始めたのに怪我をしてしまっては、元も子もありません。
その点、ウォーキングは怪我をするリスクが少ないです。
もちろん、ウォーキングにも「正しいフォーム」はありますし、それも完璧にマスターするのは難しいです。
しかし、ウォーキングはジョギング程の負荷が掛からないので、怪我のリスクが少ないのです。
怪我のリスクが少なければ安心して長く続けられるので、結果的に大きな効果に繋がります。
2.全身運動である事
「ジョギングよりは怪我をしにくいのは分かったけど、ウォーキングだと足しか使わないし。」
と思った方もいるかもしれませんが、決してそんな事はありません。
ウォーキングは有酸素運動なので心肺機能の向上にも役立ち、全身をくまなく使うので上半身のトレーニングにもなります。
筋トレと比べると短期で考えると効果は小さいですが、ジョギングと同じように負荷が小さいので、やはり怪我のリスクは少ないです。
効果的なウォーキングの方法
次に、より効果的なウォーキングの方法についてです。
1.ひじを大きく後ろに引く
「歩く時は腕を大きく振るのがいい」という事は知っていて実践している、と思っていても、実はちょっと間違っている方が多いようです。
「腕を大きく振る」といっても前腕(肘から先)ばかりを振っていてもあまり効果的とは言えません。
肝心なのは、ひじを後ろに大きく引く事です。
こうする事で肩甲骨が大きく動き、肩周りの筋肉が使われて肩こりの解消に役立ちます。
また、ひじを大きく引けば、力を入れなくても自然に腕は前にも大きく振る事が出来ます。
2.関節の動きを意識する
歩く時、足関節(足首の関節)や膝関節、股関節の動きに意識を向けます。
ゆっくりと大きく動かしてみたり、時には小さく早く動かしてみたりする事で関節や筋肉の動き(可動)を良くして、体全体の動きをコントロールしやすく出来ます。
上記以外でも、消費カロリーを多くする為には小股で早歩きをしてみたり、太ももの筋肉を鍛える為には膝を高く上げてみたりと、目的に応じて様々な方法があり、スピードや負荷の大きさなど自由に変えられるのがウォーキングのいいところです。
もちろん、そういったトレーニング的な要素だけでなく、気分転換に景色を眺めながらゆっくり歩く、というのも精神安定上の効果もあります。
天気のいい日は、是非ともウォーキングを楽しんでみて下さい。
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