首の骨は肝心要
からだの中で「高速道路」ともいえる背骨は、24個のブロック状の骨(椎体)とその間にある軟骨(椎間板)で形成され、骨盤の中にある骨(仙骨・せんこつ)とつながっています。
その24個の椎体の中で、上から7個が頸椎(けいつい)、いわゆる首の骨です。
頸椎の中には横突孔(おうとつこう)という2つのトンネルがあり、そのトンネルの中を椎骨動脈(ついこつどうみゃく)という、脳に栄養を送る動脈が通っています。
司令塔である脳のある頭を支え、なおかつ重要な動脈や神経が通っている頸椎は、脳と胴体をつなぐ、正に肝心要の骨です。
頭はボウリングのボールくらいの重さがあり、頸椎はそれをずっと支えています。
スマホを使う時は自然とうつむいた姿勢になりますが、うつむくと当然頭は前に倒れることになります。
もともと頸椎は重さに耐えられるように曲がっているのですが、頭が前に倒れていることが多いとその重さに耐えられず、徐々にまっすぐになってしまいます。
これが、「ストレートネック」といわれる症状です。
ストレートネックになると首の筋肉は頭の重さに引っ張られて緊張し、血流が悪くなることで脳へ送られる栄養の状況も悪くなり、そして筋肉はコリを起こします。
また、頸椎がずれてしまうと神経伝達も悪くなり、からだのあちこちに不調を起こす原因にもなります。
万一、損傷なんてことになると命にかかわりますし、命が助かったとしてもからだに麻痺などの大きなダメージが残ります。
肝心要の首の骨、是非いたわってあげてください。
それでは、また。
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