からだは好きなように動かそう

前回のブログで、セルフケアの質問について書きましたが、

それに次いで多く聞かれるのが、「何をしてはいけないか？」ということです。

それに対して私はいつも、

「からだを動かさないこと、逆に無理をして動かし過ぎないこと。それ以外は何をしても結構です。」

とお答えしています。

当院にお越しになる前に行った整形外科や接骨院、整体院などで、

「○○はしないでください。」

と言われた、という患者さんが非常に多いです。

例えば、「骨盤が歪むから足は組まないで」とか「膝を痛めるから正座をしないで」といったことです。

確かにそれらは間違いではありません。

骨盤の歪みや膝痛を防ぐためには、正しい姿勢で椅子に座るのが理想的かもしれません。

しかし、一番リラックス出来る座り方が足を組んだり正座をしたりという方が、それを禁じられることで強いストレスを感じるくらいなら、好きなように座った方がいいんじゃないか？というのが私の考えです。

また、仕事柄「してはいけない」といわれた姿勢を取らざるを得ないとしたらどうしろっていうのか？とも思ってしまいます。

最近のコリや痛みの大きな要因になっているスマホにしても、現代人に「使うな」というのは無理な話です。

極論かもしれませんが、「歪むからしない」というのは、「大事な洋服だから汚さないために着ない」とか、

「貴重な車だから乗らずにずっとガレージで保管しておく」、もっと言えば、「交通事故に遭わないために出掛けない」と同様ではないかと思ってしまいます。

気に入った洋服はどんどん着て、汚れたら洗ってまた着ればいいし、カッコいい車は爽快に走って、キレイに磨いてメンテナンスをすればいいんです。

からだも同じです。

重要なのは、使っても元に戻れるからだにしておくことであったり、定期的にケアをすることです。

病気にならないように、とサプリメントを摂りまくるより、好きなものを好きなだけ食べた方がずっと健康になれます。

気持ちの赴くまま、好きなように動いてみましょう。

バイクにも好きなだけ乗ります。

それでは、また。